メールマガジン
WAT-NeW メールマガジン vol.13(2016.7.8配信)
2016/07/08
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■WAT-NeW メールマガジン vol.13
2016.7.8
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
トップページへ http://wat-new.org/
WAT-NeWメールマガジン第13号の配信です。
◆今号でお知らせする内容
┣【1】トピック
┣【2】WAT-NeW限定グラント・アワード情報
┣【3】イベント情報
====================================
【1】トピック
====================================
毎回、話題となっている医療イノベーションや橋渡し研究に関する
トピックについてお伝えします。
------------------------------------------------------------------------
台湾における特許出願について 2
九州大学 ARO次世代医療センター
橋渡研究推進部門 特任助教 米川聡
------------------------------------------------------------------------
5月に配信したコラムでは、台湾における特許出願の動向について紹介した。
今回は台湾の特許出願制度について紹介したい。
台湾の特許出願制度と日本のそれには類似点が多い。主な例としては、公開日
(出願日の翌日から18ヶ月後)、審査請求期限(出願日から3年)、権利の存続
期間(基本的に出願日から20年)が挙げられる。ただし、台湾は〈パリ条約〉と
〈特許協力条約〉には加盟していない。
しかしながら、〈知的所有権の貿易関連の側面に関する協定〉により相互に優
先権主張が可能であり、台湾において優先権を主張するためには最初の特許出願
日から12ヶ月以内に出願をする必要がある。また、新規性喪失の例外に関しては、
①実験による公開、②刊行物での発表、③政府が主催または認可した展覧会での
展示、④意図に反する漏洩のいずれかから6ヶ月以内に特許出願を行った場合は、
特許を受けることができない事情に該当しない旨定められている。
ちなみに、特許権の存続期間に関する例外として、台湾と外国との間で発生し
た戦争により特許権者が損失を受けた場合、1回に限り5から10年までの特許権存
続期間の延長を請求できるとの規定がある。このような規定からは台湾の社会的
事情が見て取れる。
以上、台湾の特許出願制度で特に留意すべきと思われる事項を紹介したが、今
後の台湾との産学官連携をより一層推進するためには、特許法をはじめとする関
連法の内容を理解することは勿論のこと、その背景にある社会的事情も踏まえた
うえでの相互理解と長期的な計画の立案が望まれるのではないだろうか。
====================================
【2】WAT-NeW限定グラント・アワード・その他 情報
====================================
WAT-NeW参画アカデミアを対象としたグラント・アワードを企画しています。
本公募は九州大学WAT-NeW事務局が窓口となり、開発のサポートをさせて頂く
予定です。詳細につきましては、WAT-NeWウェブサイトよりご確認いただきま
すようお願い申し上げます。多くのご応募をお待ちしております。
【株式会社 先端医療開発】
下記のような脂溶性低分子化合物をお持ちの方で機能性の向上を求めている研究
者の応募を受け付けております。
・大量投与でないと効果が出ない化合物
・徐放性により効果を持続させたい化合物
・代謝により分解が早く安定性が低い化合物
【詳細】http://wat-new.org/archives/861
【ファイザー株式会社】
下記のような共同研究提案を受け付けております。
・ファイザー化合物を用いた細胞系表現型スクリーニングの共同研究
・糖新生を惹起しない肝脂肪蓄積の抑制/阻害のメカニズム解析、および関連メカ
ニズム を惹起、拮抗する薬剤の創薬研究 ・リボンシナプスをターゲットとし
た感音性難聴治療薬剤の創薬研究
・肺高血圧症・肺線維症の新規治療ターゲット分子
・がん特異的抗原に対する抗体を使った共同研究
・アジア地域のがんにおける臨床ゲノムデータベース
・精神疾患分野における治療方法の開発
【詳細】http://wat-new.org/archives/818
【株式会社トミー精工】※受付終了※
公募受付を5/31で終了しました。現在選考中ですので、結果につきましてはご応募
いただきました研究者の方に追ってご連絡させていただきます。
ご応募ありがとうございました。
【URL】http://wat-new.org/archives/940
====================================
【3】イベント情報
====================================
------------------------------------------------------------------------
九州大学 第4回TR推進合同フォーラム・ライフサイエンス技術交流会
~アカデミア発医療イノベーションの国際協働~
------------------------------------------------------------------------
【日時】平成28年10月31日(月)13:00~17:20
【会場】九州大学 医学部百年講堂
【参加費】無料
【主催】九州大学ARO次世代医療センター,WAT-NeW,ARDENT等
【プログラム】
13:00 開会挨拶
13:15 講演1「九州大学 ARO次世代医療センターの歩み」
九州大学ARO次世代医療センター センター長 中西 洋一 先生
13:45 講演2「AMEDのミッション:データシェアリングによる課題解決」
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 理事長 末松 誠 先生
14:30 ライフサイエンス技術交流会
15:45 講演3「TBD」
米国立衛生研究所/国立トランスレーショナル科学先進センター
希少疾患研究所長/臨床イノベーション部門長 Petra Kaufmann 先生
16:30 講演4「バイオデータが変える医療・健康」
日経BP社 特命編集委員 宮田 満 先生
17:15 閉会挨拶
【技術交流会(ARDENT会員は展示無料)】
アカデミア研究者の発表と、バイオ関連企業の展示を通じ、オープンイノベー
ションを加速させます。シーズA採択研究者はライフサイエンス技術交流会での
発表が必須となっておりますので、日程の確保をお願い致します。手続きの詳細
は後日連絡致します。
【詳細は追ってWAT-NeWウェブサイトで告知致します】
http://wat-new.org/archives/997
ARDENT登録が未だお済みで無い方は、下記アドレスよりお願い致します。
http://ardent-j.org/entry
**************************************************
九州大学 ARO次世代医療センター 橋渡研究推進部門
WAT-NeW担当 川口/串崎
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
TEL :092-642-4802
FAX :092-642-4528
E-mail:info@wat-new.org
URL: http://wat-new.org/
**************************************************