メールマガジン
ARDENTメールマガジン vol.10(2015.07.17配信)
2015/07/17
このメールはARDENT会員様の中で、メール配信を希望されている方にお届けしております。
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ARDENT メールマガジン vol.10
2015.07.17
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本日、九州南部では梅雨明けの発表がありました。
梅雨が明けたら、いよいよ夏本番!
海・花火・お祭り・・・夏を思いっきり楽しみたいですね。
◆今号でお知らせする内容です。
┣【1】コラムリレー
┣【2】イベント・シンポジウム情報
┗【3】公募情報
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【1】コラムリレー
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産学官連携・臨床試験に関わる話題を中心に様々な先生のコラムを掲載します。
第10回目は、九州大学 ARO次世代医療センター 臨床研究推進部門
教育ユニット 特任准教授 大草知子 先生にご執筆いただきました。
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第10回 コラム 「消化不良・不完全燃焼の感を持つ女医のつぶやき」
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私は、1983年に医師となり、その後は京都大学および山口大学で、循環器内科医とし
て、「臨床・教育・研究」に携わってまいりました。少し具体的に記述すれば、大学
の医師は、難治性重症例の患者さんに対して最後の砦としての先端医療を担い、学生
には医学教育カリキュラムに従って専門分野の医学知識を(国家試験合格を目標に)
教え、(医学博士号取得のための)学位論文を期間内に完成させ、研究者としてイン
パクトファクター(IF)の高い科学誌への掲載を目標に、寸暇を惜しんで研究する、
ということでしょうか。振り返ってみますと、この三本柱をなんとか倒れないように
することに必死で、あっという間に30余年が経過いたしました。一方で、個人的には
何故かしら消化不良・不完全燃焼の感を持ち続けて今日に至っていました。
2015年4月からARO次世代医療センタ―に所属し、医学部学生に「アカデミアにおける
臨床研究の重要性と医療イノベーションを目指した方策を学ぶ」という目標で臨床実
習教育を担当しております。医学部の臨床実習にこのようなカリキュラムが組み込ま
れている大学は、国内では数少ないのではないでしょうか。医学部5年の学生は、期
間中、医療・医学研究の倫理、生物学的統計、知的財産権、産官学連携、等の専門家
の講義を受けます。医師となった後も、リサーチマインドを維持し、基礎的研究、臨
床研究を継続し、そこから生まれたシーズを国際的なグローバル化を念頭においた医
学研究に発展させ、社会的・経済的価値を生み出す医療イノベーションにつなげるこ
とが出来るよう、一週間、実習に取り組みます。
梅雨明けの待ち遠しい7月半ば、ARO次世代医療センタ―の学生臨床実習も前半を終
え、このコラムを書きながら、先にお話しした私の消化不良・不完全燃焼感の理由
が、なんとなくわかってきました。一昔前、我々の医学生・大学院生時代はもとよ
り、最近まで各大学間で温度差があり、特に医学研究分野では、研究成果を育み、応
用する系統的な仕組みが充分に機能しておらず、基礎研究成果を応用研究に、応用研
究を社会に還元する術がわからなかったため、従来の「大学人医師の三本柱」が消化
不良・不完全燃焼で終わってしまっているのが大半だったのです。幸い、本学ではア
カデミアと産業界を結合するARDENTが構築されています。加えて、医療研究開発の司
令塔として、日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and
Development; AMED)が立ち上がり、基礎・橋渡し・臨床研究を同一のルールで動か
し、研究開発の成果を速やかに社会に届ける機構も設立されました。「大学人医師の
三本柱」の一本である、「研究」において、長年、障害となっていたバリアが取り除
かれ、速やかに医療研究成果を社会に還元するという、新たな分野の位置づけが明確
になりました。
今後、医療現場の最前線で医師として患者さんに向き合うこととなる医学部学生の皆
様には、医学教育の早期からARO次世代医療センターでの実習を通して、自らの医学
研究成果を充分に消化・吸収し、完全燃焼が実感できる研究医になっていただけるよ
う、微力ながらお手伝いさせて頂きたいと思います。
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【2】イベント・シンポジウム情報
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■PMDA審査専門員による医療機器シーズ開発研究相談@九大
【日時】平成27年8月7日(金)
【会場】九州大学病院
【申込締切】平成27年7月30日(木)
【URL】http://ardent-j.org/archives/2182
■第3回TR推進合同フォーラム
アカデミア発の医療イノベーション-日本と世界-
【日時】平成27年8月31日(月)13:00~17:20
【会場】九州大学 医学部百年講堂
【主催】九州大学ARO次世代医療センター、ARDENT等
【講演者】
・末松 誠 氏
(日本医療研究開発機構(AMED)理事長)
・G.Sitta Sittampalam 氏
(NIH/国立トランスレーショナル科学先進センター
Senior Advisor to the Director)
・石埜 正穂 氏
(札幌医科大学医学部医科知的財産管理学 教授)
・宮田 満 氏(日経BP社 特命編集委員)
【URL】http://www.med.kyushu-u.ac.jp/crc/center/seminar20150831.html
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ニーズとシーズのマッチングを図るライフサイエンス技術交流会も同時開催
★アカデミア・企業からの出展募集★
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■第15回CRCと臨床試験のあり方を考える会議
【日時】平成27年9月12日(土)~13日(日)
【会場】神戸国際展示場
【主催】臨床試験支援財団
【URL】http://www2.convention.co.jp/crc2015/
★企業・アカデミアからの出展募集中★
■NEDOフォーラム2015 in 九州
【日時】平成27年9月17日(木)13:00~17:00
【会場】電気ビル共創館みらいホール
【主催】国立研究開発法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
【申込締切】平成27年9月14日(月)
【外部詳細URL】http://www.nikkan.co.jp/html/nedo-forum/kyushu/index.html
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【3】公募情報(一部)
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その他公募情報・公募案内の詳細情報は、
ARDENTホームページ( http://ardent-j.org/archives/category/subsidy )に
掲載しております。ぜひご覧ください。
■AMED:2015年度「免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(免疫アレルギー疾患実用
化研究分野)」に係る公募(2次公募)
【応募締切】2015年7月28日正午
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2109
■AMED:2015年度「難治性疾患実用化研究事業」に係る公募(2次公募)
【応募締切】2015年7月28日正午
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2078
■武田薬品工業 Co-Create Knowledge for Pharma Innovation with Takeda
(COCKPI-T)
【応募締切】2015年7月31日17時
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2146
■NEDO:「平成27年度 革新的ものづくり産業創出連携促進事業(プロジェクト委託
型)」に係る公募
【応募締切】平成27年7月31日
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2025
■(一社)日本ALS協会 平成27年度「IBC(アイス・バケツ・チャレンジ)グラント」
研究奨励金
【応募締切】平成27年7月31日
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2127
■大日本住友製薬株式会社共同研究募集プログラム【PRISM】
【応募締切】平成27年8月31日
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2144
■(公財)先進医薬研究振興財団平成27年度特定研究助成
【応募締切】平成27年8月31日
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2005
■(公財)がん集学財団 平成27年度 第36回 一般研究助成金
【応募締切】平成27年8月31日
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2016
■(公財)ライフサイエンス振興財団 研究助成
【応募締切】平成27年9月30日
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2100
■(公財) 鈴木万平糖尿病財団 平成28年度調査研究助成
【応募締切】平成27年9月30日
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2155
※イベント・シンポジウム情報等お持ちの方は、ARDENT事務局までご連絡くだ
さい。ARDENTホームページ、メールマガジンにてご案内いたします。
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ご連絡ください。
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