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ARDENTメールマガジン vol.12(2015.11.26配信)

2015/11/26

ARDENTメールマガジン vol.12(2015.11.26配信)
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          ARDENT メールマガジン vol.12
               2015.11.26

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各地から雪の便りが届き、本格的な寒さが訪れようとしています。
いよいよ師走に突入です。

こんな時期こそ、温かい鍋が恋しくなりますね。
すき焼き、あんこう鍋、ちゃんこ鍋、もつ鍋、水炊き、、、、
鍋を囲みながら、一年を振り返るのもいいですね。

◆今号でお知らせする内容です。
┣【1】コラムリレー
┣【2】企業ニーズ情報
┣【3】イベント・シンポジウム情報
┗【4】公募情報

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【1】コラムリレー
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第12回目は、公益財団法人 木原記念横浜生命科学振興財団 事業企画部 増田和成氏にご執筆頂きました。

横浜、神奈川におけるオープンイノベーションへの取組み
九州大学と木原記念横浜生命科学振興財団(以下、木原財団)は昨年、包括的事業協力に関する協定を締結いたしました。九州と横浜・神奈川が地域を越えて有機的に連携することにより、我が国の医療・医薬のイノベーションや関連産業の振興に貢献したいと考えています。本コラムでは横浜、神奈川における木原財団のオープンイノベーションの取組みを紹介いたします。

はじめに
近年、創薬分野においてオープンイノベーションの取組みが活発化しています。すなわち政府の医療イノベーション5か年戦略(2012年)に基づく創薬支援ネットワークの編成等は、オールジャパン体制での試みであり、大手製薬企業によるアカデミアやベンチャーとの連携は民間主導の取組みです。また都市計画の一環として、新たに関連の企業や研究機関等を集積することにより、戦略的にオープンイノベーションの誘起を図る自治体も散見されます。 
一方、横浜・神奈川は、企業や公的機関の本社・本部機能が集中する首都・東京と隣接する地理的要因もあって、旧来から多様な機関の研究施設が集積し、オープンイノベーションのための基盤環境を備えた高い潜在力を有する地域です。そのようなアドバンテージをいかに活かすかが主要課題の一つとなっています。
木原財団は横浜市経済局所管の下にあるとともに、神奈川県から公益財団法人としての認定を受け、県内の生命科学産業の振興を担っています。すなわち、木原財団は横浜、神奈川という地域に根ざした活動による市民、アカデミア、企業等の公益の最大化を第一の目的としており、それが財団の存在意義でもあると考えています。オープンイノベーションについて、木原財団は1)バイオ関連機関の組織化とマッチング、2)公的資金獲得に向けての支援と研究管理、3)研究開発に必要な施設(タンパク医薬治験薬製造施設等)の提供を行っています。

横浜、神奈川における生命科学産業の特徴
生命科学に関わる企業は神奈川県内に269社、横浜市内だけでも144社が集積しています。また横浜市内企業の業種は理化学機器(34.0%)、医薬品(20.8%)、医療機器(16.0%)と多様であることも特徴であり、創薬・試薬(検査薬等)の研究だけをさらに分析しても、製剤技術、インフルエンザワクチン、再生医療等、多岐にわたっていることが分かります。さらに横浜市は、政令指定都市の中でトップの規模となる211もの研究機関が集積し、その中には大手のバイオ系企業の研究所等も含まれています。このような多様な業容の企業や研究機関が集積していることは、互いの資源を最大限活用するオープンイノベーションの取組みを進める上で有利な環境です。
さらに横浜は、特に明治以降、人・モノ・情報等の出入りが活発で、進取の気性にも富んだ解放的な人々に支えられ発展してきた“開国の地”であり、歴史的にもオープンイノベーションを受け入れやすい土壌が醸成されている都市であることを我々自身も業務を通して実感しています。

バイオベンチャーアライアンス 
このような特徴を活かしたオープンイノベーションへの挑戦、しかもベンチャー主導による挑戦であるバイオベンチャーアライアンス(以下、BVA)について紹介しましょう。BVAは、2008年に神奈川県内や首都圏を中心とした生命科学産業に関わる有為な企業により設立された組織で、木原財団はその運営の事務局機能を担っています。2015年10月末現在の会員数は34機関で、会員企業のコア技術や専門分野は極めて多岐にわたり、最近は大学、ベンチャーキャピタル、コンサルタント企業も参加しています。すなわちBVAは、前述の横浜・神奈川の生命科学産業の特徴を縮図的に表す組織であり、他の地域には見られない、潜在力を有した貴重な連携体です。
BVAの活動の主な目的の一つは、各社・各機関が保有する独自の技術・ノウハウ・アイデア等を融合することにより新しい技術や事業を創出することにあります。例えば、医薬品開発のような複数の開発プロセスが求められる事業分野においても、BVAメンバーの連携によりほぼ同様のプロセスを構築し、仮想的な創薬研究所や製薬ベンチャーを立ち上げることも可能となります。当然、この試みは単なる技術の横連携や互いの非コア技術の補填ではなく、専門機関同士の協働による相乗効果や抜本的な効率化等イノベーションの創出を戦略的に狙うものです。異業種メンバー4企業が連携し、公的資金の支援なども受けながら創薬研究を推進して、有望な候補化合物を創製するという実績もあげています。
将来の構想としては、会員企業をさらに増やしながら、まずはお互いの技術やビジネス情報を密に交換するための機会の拡充を進めた上で、オープンイノベーションの場としての仮想研究所を目的に応じて柔軟に構築し、その中から事業化の可能性があれば実体のあるベンチャーに立ち上げていくつもりです。

以上のような木原財団の活動の一環として、九州大学とも連携してシーズ/ニーズのマッチング等を進めることにより、新たなバイオビジネスの創出も目指していきたいと考えています。

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【2】企業ニーズ情報
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ファイザー株式会社
1【化合物を用いた細胞系表現型スクリーニングの共同研究】
2【糖新生を惹起しない肝脂肪蓄積の抑制/阻害のメカニズム解析,
3【リボンシナプスをターゲットとした感音性難聴治療薬剤の創薬研究】
4【肺高血圧症・肺線維症の新規治療ターゲット分子】
5【がん特異的抗原に対する抗体を使った共同研究】
6【アジア地域のがんおける臨床ゲノムデータベース】
7【精神疾患分野における治療方法の開発】
詳細はhttp://wat-new.org/archives/818
お問い合わせはARDENT事務局まで

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【3】イベント・シンポジウム情報
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第2回 KTC大学合同 新技術説明会・技術相談会
【日時】12月3日(木) 13:00~17:00 (受付開始 12:30)
【会場】くまもと県民交流館 パレア 10階 熊本市中央区手取本町8-9
【参加費】無料
【申込締切】11月30日(月)
この新技術説明会では,九州全域の大学が保有するシーズの中から,選りすぐ
りの最新情報を一挙公開します。また,技術相談会を同時開催し,貴社の技術
課題を解決するために特設ブースにて個別にご相談に応じます。
第2回は「フーズ・メディカル分野」に特化した新技術説明会とし,今年度中に
第3回(鹿児島開催)を開催予定です。
http://www.kumamoto-u.ac.jp/organizations/kico/event/20151203
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「医薬品医療機器等法」「ISO13485」セミナー 
【日時】12月1日(火) 13:30~
【会場】アクロス福岡7階 大会議室(福岡市中央区天神1丁目1-1)
【参加費】無料
『医薬品医療機器等法の概要について』 『医療機器分野への新規参入
-製造販売業許可取得までの取り組み-』 『ISO13485の概要について』
『海外展開に向けたISO13485取得までの取り組み』等
https://fukuoka-kikinet.jp/news/detail/17
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第113回 e-ZUKA TRY VALLEY 産学官交流研究会(ニーズ会)
~「医工学連携フォーラム in e-ZUKA「医工学ものづくり最前線」~
【日時】12月7日(月) 14:30~17:10
【場所】のがみプレジデントホテル(福岡県飯塚市新立岩12番地37号)
【参加費】無料
【内容】
「バイオ3Dプリンティングでの再生医療技術にみる最先端医工学ものづくり」
「3Dプリンターの最新情報と活用事例」等
http://www.cird.or.jp/pdf/info/027/271002_ikougaku.pdf
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【3】公募情報
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■橋渡し研究加速ネットワークプログラム平成28年度シーズA・B・C新規公募
【対象】WAT-NeW参画大学所属の研究者(九州大学拠点を活用する場合)
【応募締切】平成28年1月5日(シーズB/C),1月13日(シーズA)
【詳細】12月1日にARDENT Web で紹介致します。

九州大学ARO次世代医療センター主催
橋渡し研究加速ネットワークプログラム平成28年度シーズA・B・C公募説明会・個別相談会
11月30日(月)14時〜 九州大学馬出キャンパス:基礎研究A棟第一講義室
            同時TV配信:福岡大学・産業医科大学・久留米大学(順不同)
12月1日(火)10時〜 九州大学伊都キャンパス:ウエスト1号館2階B211講義室
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2444

公募情報・公募案内の詳細情報は,
ARDENTホームページ( http://ardent-j.org/archives/category/subsidy/ )に
掲載しております。ぜひご覧ください。

■(AMED) 『平成27年度 「臨床研究等ICT基盤構築研究事業」 』の2次公募 (12/1締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2427
■(AMED) 2016年度「免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(免疫アレルギー疾患実用化研究
 分野)」に係る公募(1次公募) (12/8締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2425
■(AMED) 2016年度「難治性疾患実用化研究事業」に係る公募(1次公募) (12/9締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2423
■(AMED) 2016年度「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業」に係る公募(1次公募) (12/14締切)
 【詳細】http://ardent-j.org/archives/2421
■(AMED) 2016年度「腎疾患実用化研究事業」に係る公募(1次公募) (12/16締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2416
■(AMED) 2016年度「免疫アレルギー疾患等実用化研究事業(移植医療技術開発研究分野)」に
 係る公募(1次公募) (12/15締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2414
■(AMED) 2016年度「慢性の痛み解明研究事業」に係る公募(1次公募) (12/11締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2412
■(AMED) 平成28年度「革新的がん医療実用化研究事業」に係る公募(1次公募)(12/14締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2441
■(AMED) 「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に係る公募 (12/15締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2410
■(AMED) 平成28年度「肝炎等克服実用化研究事業」に係る公募 (12/15締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2408
■(AMED) 平成28年度「エイズ対策実用化研究事業」に係る公募 (12/15締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2406
■(AMED) 創薬支援推進事業 (希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業)(12/2締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2397
■第64回日本化学療法学会総会 研究助成金(11/30締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2403
■(公財) 小児医学研究振興財団 平成27年度 研究助成金 (12/2締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2349
■(公財) パブリックヘルスリサーチセンター 2016年度パブリックヘルス科学研究助成金 (12/11締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2381
■(公財) 風戸研究奨励会 風戸研究奨励賞(研究費助成)(12/11締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2375
■(公益信託) 「生命の彩」ALS研究助成基金 第 25 回(平成 28 年度)研究助成 (1/31締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2383
※イベント・シンポジウム情報等お持ちの方は,ARDENT事務局までご連絡下さい。
 ARDENT Webサイト,メールマガジンにてご案内いたします。
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 ご連絡ください。


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〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
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