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ARDENT メールマガジン vol.14(2016.3.25配信)

2016/03/25

ARDENTメールマガジン vol.14(2016.3.25配信)
このメールはARDENT会員様の中で,
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          ARDENT メールマガジン vol.14
               2016.3.25

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続々と各地で桜の開花が発表されています。
いよいよ桜の季節ですね。

淡いピンク色の「桜染め」には 桜の花ではなく枝などの木部が使われます。
中でも花が咲く前の時期のものが一番いい色が出るそうです。

寒い冬の間 桜はあの優しいピンク色をいっぱいにして春を待ち
春の訪れとともに 美しい色で私たちを楽しませてくれるのですね。


◆今号でお知らせする内容です。
┣【1】コラムリレー
┣【2】企業ニーズ情報
┣【3】公募情報
┗【4】イベント・シンポジウム情報

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【1】コラムリレー
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第14回目は 三菱UFJキャピタル 理事/投資第二部 ライフサイエンス
室長の長谷川宏之氏 にご執筆頂きました。

『創薬基盤技術育成のためのリスクマネーを活用した
                  オープン・イノベーション』

 製薬業界において、患者が多い生活習慣病等を中心とした「低分子化合物×
ブロックバスター医薬品」モデルから、癌、自己免疫疾患や希少疾患等のアン
メット・メディカル・ニーズに対する対応が求められています。その中で、製
薬会社は抗体医薬、核酸医薬、細胞治療等に代表されるような新しいモダリテ
ィの技術獲得が必要となり、研究開発戦略が多様化し、オープン・イノベーシ
ョンへの転換が求められています。そのような中で、製薬会社が大学等に直接
シーズを求める動きがでてきました。
 2007年から塩野義製薬による“FINDS”、2011年から第一三共による
“TaNeDS”、アステラス製薬による“a3(エーキューブ)”が先駆け的に開始し、
2015年からは武田薬品による”COCKPI-T”、大日本住友製薬による”PRISM”が
追随しています。
 その中で、2013年9月に三菱UFJキャピタルは、第一三共と共同で“OiDE”
(Openinnovation for the Development of Emerging technologies)と名付け
た新しいタイプのオープン・イノベーション事業(OiDEプロジェクト)を開始
しました。この事業の目的は、国内大学等の将来有望な創薬基盤技術となりう
る研究成果から、製薬会社の視点で画期的な創薬基盤技術に育成することです。
有望な研究成果に対して、「OiDEファンド」(ファンド総額9.5億円)
による全額
出資でベンチャーを設立し、第一三共と三菱UFJキャピタルが全面的に支援し
育成します。対象技術・研究としては、核酸、次世代抗体、ペプチド、ドラッ
クデリバリーシステム(DDS)、ワクチン、再生医療・細胞治療に関わる創薬基
盤技術、並びにそれらの創薬基盤技術を活用できる新しい疾患治療メカニズム、
希少疾患等に関わる研究です。つまり、リスクマネーを活用した創薬基盤技術
に関わる製薬会社との共同研究であります。なお、研究者の研究テーマを全て
丸抱えで支援するのではなく、研究者の成果の一部あるいはそこから派生した
創薬基盤技術の実用化に特化した研究を対象としています。
 アカデミアがOiDEプロジェクトに参加するメリットとしては、以下の点です。
 ①早い研究段階から製薬会社のニーズや求められる水準(データ)を把握で
  き、製薬会社の発想やプロセスで目標を明確化して研究が進められる。
 ②自らベンチャーを設立しなくてよく、ベンチャーの役員や株主にはなるこ
  とによるリスクを負わなくてよい。ベンチャー化を考えている場合には、
  技術実用化のプレベンチャーステージの機会が得られる。
 ③経済的なメリットがある。当該研究で得られる特許の出願・維持の手間や
  コストが不要となる。また、例えば、OiDEプロジェクトが成功し製薬会社
  が自ら研究開発を進めることになれば、研究開発の進捗に応じて成功報酬
  としての対価を獲得することができる。
 我々の試みにご興味のある、あるいは詳細に説明を受けたい研究者の方がい
らっしゃいましたら、三菱UFJキャピタル(株)の長谷川
(hiroyuki_hasegawa@mucap.co.jp) までご連絡いただければと存じます。

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【2】企業ニーズ情報
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■イーライリリー 第2回“Innovation Day Japan”開催(4/25九大締切)
 がん,糖尿病,アルツハイマー病,自己免疫疾患,疼痛の5領域における創
薬新規ターゲット及び糖尿病,自己免疫疾患等に対する新規デバイスに関し,
大学,研究機関,バイオ企業,製薬企業に所属する研究者の方々とLilly社と
のマッチングを目的として,第2回”Innovation Day Japan”を開催します。
 【詳細】http://ardent-j.org/archives/2757
■第一三共株式会社 TaNeDS タネデス 創薬/技術研究シーズ募集

 次の4つの応募タイプで募集です。

 a.創薬標的検証タイプ(Target validation)
  《がん領域》
  《がん以外の疾患領域》
   <血管疾患、腎臓疾患><免疫に関わる疾患><希少疾患・遺伝性疾患>
   <感覚器に関わる疾患><特定のメカニズムに基づく疾患(線維性疾患)>
  《再生医療・細胞医療》

 b.創薬標的探索タイプ(Target discovery)
  《がん領域》
  《がん以外の疾患領域》
   <希少疾患・遺伝性疾患><疼痛疾患>

 c.創薬技術開発・検証タイプ
  《ケミカルバイオロジー》
  《バイオロジックス》
  《DDSに関わる技術》
  《病態モデル、細胞評価系およびイメージングに関わる技術》
  《標的同定、病態解明、薬効予測、動態予測につながるin silico
   システム》
  《薬物動態研究》
  《安全性研究》
  《バイオマーカーに関する測定技術》
  《構造化学研究》

 d.製薬技術タイプ
  《製剤技術研究》
  《工業生産に関わる合成技術》

 【詳細】http://ardent-j.org/archives/2697
■ファイザー株式会社 Request for Application (RFA)
 日本での募集案件は下記のとおりです。
 ※研究対象疾患は詳細にてご確認ください。

 ・遺伝子治療(GTx)を用いた治療薬創出
 ・遺伝子治療(GTx)に関連する周辺技術および手法
 ・自己免疫疾患に対する新規治療ターゲット分子または新規病態メカ
  ニズムあるいは病態モデル
 ・希少難治性疾患に対する新規治療ターゲット分子または新規病態メ
  カニズムあるいは評価系
 ・ファイザー化合物を用いた細胞系表現型スクリーニングの共同研究
 ・糖新生を惹起しない肝脂肪蓄積の抑制/阻害のメカニズム解析、お
  よび関連メカニズムを惹起、拮抗する薬剤の創薬研究
 ・肺高血圧症・肺線維症の新規治療ターゲット分子
 ・がん特異的抗原に対する抗体を使った共同研究
 ・アジア地域のがんおける臨床ゲノムデータベース

 【詳細】http://ardent-j.org/archives/2642

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【3】公募情報
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■(公財) 武田科学振興財団 各種助成 (4/5締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2482
■(AMED) 平成28年度「医療分野研究成果展開事業 先端計測分析技術・
機器開発プログラム」に係る公募 (4/6締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2579
■(公財) 薬理研究会 第18 回(平成28 年度)研究助成 (5/8締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2591
■(公財) 三井生命厚生財団 第49回 医学研究助成 (5/11締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2588
■(企業共同研究) アステラス製薬 a3(エーキューブ)創薬研究パート
ナー募集 (5/31締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2597
■(公財) 第一三共生命科学研究振興財団 (5/31締切)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2560

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【4】イベント・シンポジウム情報
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■(シンポジウム)平成27年度文部科学省事業「産学官連携リスクマネジ
メントモデル事業」(3/30)
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2769
■(シンポジウム)ES細胞が照らす難病治療の新しい道
        ―社会とリンクする再生医療への取り組み―
【詳細】http://ardent-j.org/archives/2763

※イベント・シンポジウム情報等ございましたらARDENT Webサイト,メール
マガジンにてご案内いたしますので,ARDENT事務局までご連絡ください。

※メール配信先の変更・配信の停止等はARDENT事務局までご連絡ください。

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